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理事長・校長日記キャリア部

常に進化する女性&学校に 〜創立記念日に〜

9月16日は、学校法人 高木学園の創立記念日です。111年前の本日、創立者の高木君先生は、英理女子学院高等学校の母体である高木学園を設立しました。

コネもツテもおカネも無い、1人の女性が、ゼロから学校を立ち上げて、そこから111年もの長い時間その学校を継続できたのも、お世話になった数えきれないほど多くの皆様のおかげであり、心から感謝申し上げます。

高木君先生は、常に「社会で信頼される女性、役立つ女性」を育てるために教育に邁進しました。彼女が亡くなる直前の最期の一言は

「もう一度・・・」

だったそうです。もう一度、生徒たちと共に学びたいと思ったのか、もう一度、生徒たちが巣立っていく姿を見守りたかったのか、もう一度卒業生の皆さんに会いたいと願っていたのか、最期に彼女がどのように考えていたのかは、誰にも分かりません。しかし、この言葉から、君先生は”つねに前に進もうとした女性であった”ことは明確に伝わってきます。そしてこの精神こそ、今後も私たちが本学園で学ぶ女性の皆さんに大切にして欲しいものなのです。

最近、書店に行くと、オバマ元米国大統領の奥様、ミシェル・オバマさんの著書(“Becoming”)が日本語訳でも発売されているのをご覧になった方もいらっしゃるかと思います。この本を執筆した後に、ミシェル・オバマさんがアメリカのトーク番組で話されていたことが、君先生の精神と非常に近いものだと感じ、ぜひ今日はご紹介したいと思います。

彼女は、幼少時からずっと嫌いだった質問がある、とのこと。それは”What do you want to be when you grow up?”(大きくなったら何になりたいの?)という質問だそうです。というのも、この質問はあたかも、大きくなったら人生に”ストップする点/タイミング”があるように感じられるから、とのこと。もし学ぶことをやめて、成長するのをやめてしまう点があるのだとしたら、その後の人生には何があるの?と彼女は疑問を投げかけていました。

ミシェル・オバマさんは

“I am still ‘Becoming’ and I hope all of us know that we are constantly evolving.”

(私は常に”成長している途中”だし、私たちはみな、常に進化している存在であることを認識して欲しい。)

と話されていました。

女性として生きていく人生は、常に学びの連続で、進化の途上である – 111年前に学校を設立した君先生、そして現代のアメリカ社会に影響を与えているミシェル・オバマさんに共通する想いだと感じます。

私たち一人ひとりが常に学び続ける存在であり、そんな人が集うこの高木学園は常に進化する学校でありたいと、創立記念日の今日、強く感じています。