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理事長・校長日記理事長・校長日記iグローバル部

失敗、というものはない ~Stanford e-Eiri~

昨日はiグローバル部2年生の希望者が参加している”Stanford e-Eiri”(スタンフォード大学と本校をオンラインでつないで行うオリジナル授業。世界の課題に対して担当グループの生徒たちが探究(調査、分析、考察)を行って、英語でクラスの他の生徒たちに対して授業を行うもの)を行いました。

昨日は通常の授業はありませんでしたが、生徒たちは朝1時間目の時間からこの講座を受講するために登校。昨日の授業を担当する生徒に朝会って話をしたところ

「どうしよう・・・今日私、授業の担当で・・・失敗したらどうしようって不安です。」

と言っていたので、

「失敗なんてものは存在しない!自由にやってみればいいよ。」

と私が発言したところ、その生徒とその教室にいた先生が

「・・・!おぉ!め、名言!」

と息をのんでいました(笑)

この講座を実施してもらっているStanford University(アメリカ西海岸の名門大学)の所在するシリコンバレーで、よく言われる言葉があります。それは

Fail fast, Fail forward (失敗から素早く学んで、前向きに失敗する(前に進む))

ということです。何かが多少うまくいかないとしても、そこからすぐに学んでいけばよい、またうまくいかないからといってそこで終わってしまうのではなく、先に進むことが大切という意味です。

私はさらに、

Fail fast, Move forward

としたほうが良いのではとさえ、思っています。

失敗した、とそのことを後悔したり悩んだりしている時間があれば、その分もう一度トライする、その際には前回からの学びを踏まえてより良い結果を残せるようにすればよいと考えています。

そんな生徒たちが昨日授業で扱ったテーマは ”One World, Many Manners” と”Preventing Troubles Between Tourists & Locals”。普段私たちが生活している日本の社会とそれ以外の社会でのマナー・慣習の違い、またそうしたことに起因する観光地での観光客と現地の人のトラブルを防止するために大切なことについて考えてもらうという授業でした。

失敗したら・・・と心配していた生徒も、ベストを尽くして頑張っていました。

そして授業の最後には、この9月からStanford Universityに入学した生徒たちに学長のProf. Jonathan Levinが話されたスピーチの一節を紹介してもらいました。

「尊厳のある文化・社会の中では、間違えてしまうこと・失敗は許されるものです。さらに異なる意見、価値感に遭遇することで、他の人やさらには自分自身についても、よりよく知ることができるようになるでしょう。」

と学生たちに伝えられたそうです。(こちらから詳細をご覧いただけます。)

みなさんにも失敗や間違いや、違いを恐れず、自由に何にでも挑戦して欲しいと思っています。