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「鍛錬」し「基本」を固める2024年

1月9日。本日から英理女子学院高等学校の「2023年度3学期」が始まりました。2024年は、年始から大変辛い自然災害とその後の状況が続いています。そうした被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。

本日の始業式で、私から未来の女性リーダーである皆さんに

「日々鍛錬する1年にして行きましょう」

というメッセージを伝えました。

今年度、これまで生徒の皆さんには

  • 自分がこうなりたいというお手本(ロールモデル)を見つける(人と違う道でも全く構わない)
  • 自分から「こうしたい/こうなりたい」という意思を表明し、自分から行動する
  • 学校内だけでなく社会の色々な場で、自分の力を試す

ということを意識して生きて欲しい、とお話してきました。その想いは全く揺るがないのですが、生きていく中で「想定外」のことが起こり得ます。そのような予期せぬ状況に直面したときに

  • 冷静に対応できる精神力
  • 様々な状況に応じて行動できる力(コミュニケーション力、チームワーク、実行力)

が、欠かせないということを、この年始に痛感しました。そこでそのために、高校生の皆さんにはぜひ、①規律ある生活習慣を確立する、②毎日の学びを怠らない、③クラス・部活・委員会・課外活動などでの人との関わり、チームで力を合わせる経験を大事にする、という3点を日々意識して自己を「鍛錬」して頂きたいとお話しました。

ぜひ皆で、この2024年を佳い1年にして行きましょう。


また、教員の皆さんにも以下のような新年の挨拶を致しました。

昨年2023年は「融合」するということを目標にして、学部を、科目を、日々の教育活動(コロナ禍とコロナ5類以降後)を、様々な先生方を融合した1年でした。

その結果、学校に活気がよみがえり、先生方の団結力が高まり、生徒募集の面でも前向きな兆しが見える年となりました。

ここからさらに英理の教育を、英理を良い場にしていくために2024年の今年、大切にしたいことを、ここしばらく考えていました。その結果、「基本」をきっちり固めていくことを大事にしたいと考えるようになりました。最近、「基本」の重要性を改めて気づかせてくれた2つの事例がありました。

まず1つ目の事例は、1月2日の日本航空機の火災で、乗客・乗務員全員が無事であったということと、その時の乗務員の皆様の対応です。パイロット・客室乗務員の皆さんはとても厳しい訓練を受け、日々鍛錬を重ねておられます。そして人々の生命を預かるうえで「基本」を徹底されているそうです。そうした積み重ねがあったからこそ、あのような想定外の大災害の場でも冷製に判断・行動することにつながり、結果として乗客・乗務員全員の生命が守られるという「奇跡」につながったのだと感じました。

2つ目の事例は、料理好きの私がたまたま休みの間に見た、フランス料理の巨匠・三國清三シェフと日本を代表する美容師・川島文夫さんのお話です。フランス料理と美容という異なる分野で日本を代表する力をお持ちのお2人の口から出てきたのは「基本」がとにかく大事、基本がしっかりしていれば、いくら世の中が変わっても応用できる、という言葉でした。

英理がさらに成長していくために、私たちは自らが①人として、②職業人(プロフェッショナル)として、③教員としての「基本」ができているかを改めて自らに問い、足りない部分は補強していくことが2024年に必要であると感じています。

2024年はこの学校で仕事する全員が、これら3つの側面から「基本」がしっかりしているかを問い、自己鍛錬していく、そしてその結果英理をさらに成長させる年にして行きましょう。

本年も、どうぞよろしくお願い致します。


なお、この挨拶の中でご紹介した三國シェフとPeek-A-Booの創始者であり美容師・川島文夫さんのお話は、以下からご覧いただけます。ご興味ある方はどうぞ。