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日本のモビリティ(輸送)産業のゆくえ や STEAM分野

もう間もなく10月も終わろうとしています。大変暑かった今年も、ようやく秋本番という感じでしょうか。芸術や文化の秋、学びの秋に、皆さんは何か「新しい驚きや学び」を得ていることはありますか?

私は昨日、今東京ビックサイトで開催中の「ジャパン モビリティ ショー(Japan Mobility Show)」に行って、日本のモビリティ産業の行方について新しく学んだことが色々ありました。今日は少しこの場でその紹介をしたいと思います。

10月28日から11月5日まで、有明の東京ビックサイトで開催されている「ジャパン モビリティ ショー」。かつては「東京モーターショー」という名称で、その名の通り「自動車のショー」でしたが、今回からは名前を「モビリティショー」に変更して、自動車のみならず”輸送(Mobility)”に関わる様々な展示が行われていました。

これが、驚きであり、新しい発見でもあったので、ぜひ皆さんにもご紹介したいと思いました。

“動く”ことを軸に、さまざまな技術・機会が展示されていました。

例えば無人の大型ドローン。もうこのサイズでドローンが飛ぶ時代であり、人手不足が心配されている輸送業や災害救助などにも大きく役立ちそうでした。

また、自動車の燃料についてはこれまで「ガソリン」がメインでした。しかし、資源が枯渇する可能性があること、排気ガスの問題などから「電気自動車」が大事などと言われています。そうした電気自動車の展示ももちろんされているのですが、それより一歩進んだ展示もありました。人が動くことで「水素」を発生させ、その水素エネルギーで車を動かすこともできることを、会場で実際にお客さんに体験してもらっていました。

また、単に自動で前後に動くだけでなく、階段の上り降りも可能になる車イスも開発されていて、これは本当に近く実用化されそうです。

さらに・・・3Dプリンターを使ってこんなことができるんだ?!という展示もされており・・・なんと、「お寿司」を3Dプリンターで作っていました(!)

私はこれを見て、てっきりシリコン(ゴム)のお寿司だと思ったのですが、実際はこのお寿司は食べられるそうで(!)驚きでした。料理人・寿司職人の仕事は、どれほどテクノロジーが進化したとしても無くならないと思っていたのですが、(クオリティを問わなければ、ですが)もう3Dプリンターでお寿司まで握れる時代が来ているということが衝撃的でした・・・(このほか、3Dプリンターでケーキも作っていました!!!)

さらに

これからの日本の人手不足を補える可能性大のロボットも展示されていました。このロボットは、カフェに来たお客さんを席まで案内したり、オーダーされた商品をお客さんのテーブルまで運ぶこともできるロボットだそうです。

このように、”Mobility(輸送)のこれから”を具体的にイメージできるような展示が多くされていて、とても勉強になりました。こうしたものを支えているのは、当然ながらテクノロジー(技術)なのですが、そのテクノロジーをいかに生活になじむものにするかは、やはりArt(芸術・創造性)の力・デザイン力が大事なのだなということも、併せて感じられました。

もちろん、これまでのモーターショーの中心であった・・・

このような展示もたっぷりありますので、車好きな人はこのパートも楽しめるかと思います。

日本は世界の中で競争力が強い産業・分野が本当に少ない、と言われて久しいですが、基幹産業の一つである「輸送業界」が今後どのように進化し得るのか、また日本はそうした技術をもとに、どのように生き残ることができそうか、これからの社会に必要な技術は何か、などに気付くヒントを得ることができるのではないかと思います。私たちのこれからの生活にいかにSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Math)が大切かを実感することもできると思います。

このジャパン モビリティ ショーですが、高校生以下は入場無料ですので、この週末などにでかけてみてはいかがでしょうか?詳細はこちらをご覧ください。

P.S. という大変真面目なことを書いてきましたが、実は私がこのモビリティショーに行った大きな目的の1つは…

大好きなポッドキャスト番組の公開トークイベントがあったからでもあります(笑)自動車・輸送産業の枠にとどまらず、さまざまなイベントも行われます(こちらは有料のものもあります)ので、文化・芸術の秋、皆さんもよろしければぜひ。