理事長・校長日記理事長・校長日記iグローバル部

IQ? SQ? EQ?

今週水曜~金曜まで、iグローバル部2年生で9月からスタートする「Stanford e-Eiri」というスタンフォード大学SPICE(Stanford Program on International and Cross-Cultural Education)に参加予定の生徒たちは、そのための事前学習がありました。

授業で英語で何かの質問を投げかけられたときに、英語で即答したり、クラスメートとディスカッションできるような練習や、英語でSDGsのゴールに対するレクチャーなどを行う練習などを行いました。

今日はその時間の中で、こんな問いがありました。

 

「IQ、SQ、EQのうち、これからビジネスの世界で仕事をしていく際にはどれが最も大事だと考えますか?」

(IQはIntelligence Quotient, SQはSocial Quotient, EQはEmotional Quotientの頭文字で、知能指数、社会的知能、心の知能指数、などと呼ばれています)

 

 

 

まだ社会人として仕事をしたことのない高校生が、どのように答えるのかと興味津々でしたが、生徒たちの意見を聞いてみると、IQを選んだ生徒は皆無で、SQを選んだ生徒が多く、”EQとSQ両方とも大事だし、両者は関わりあっているはず”という大人顔負けなしっかりしたことを話した生徒もいました。

たまたまこの質問が問いかけられた場に居合わせたのですが、私もちょうど今、同じようなことを考えていたところでした。というのも、現在私は、かつて(外資系コンサルティング会社でインターンをしていたころ)お世話になった方が出版されたばかりの本を読んでいて、同じようなことについて触れられている箇所にさしかかって色々と考えていたためです。

 

 

著者の岸田さんは、integrity (日本語でぴったりの直訳がありませんが、誠実であること、真摯であること、一貫性があること、などの意味を含んでいます)がビジネスパーソンにとって最も大事だということをこの本全体で強調されています。

さらに、著名な経営学者のピーター・ドラッカー氏や、世界的な投資家のウォーレンバフェット氏も「知性」「知識」などよりも「integrity」がビジネスパーソンに重要だということを述べていることも紹介されていて、つくづく私もそのことを痛感していたところです。

 

 

 

・・・という背景があっての今日の生徒たちの反応でしたので、高校2年生もなかなか鋭く世の中のことをとらえているな、と感じました。

とはいえ・・・皆さん!「知性」が重要でないといっているわけでは決してありません。SQ、EQは大事ですが、もちろん知力・知識も大事。夏休みの間も、毎日しっかり勉強してください!(さっき生徒たちが「夏休み中の1日のルーティーン」について英語で話していましたが、勉強の時間がなかなか登場してこない人もいましたよね・・・)