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理事長・校長日記iグローバル部

この時期に想う

今年はコロナウィルス感染の拡大で、本校も休校措置をとっています。ですが、実はこの時期には生徒の皆さんとともに考えたいイベントがいくつも重なっています。

まず2日前の、3月8日は”International Women’s Day”「国際女性デー」でした。女性の私たちの力がかつてないほど需要だと世界中で考えられている今、女性としてどのように生きるか、どのように世界に貢献するかを考える良いきっかけになる日だと思っています。ジェンダー問題についてプレゼンテーション講座で考えたiグローバル部の皆さんにとっては、こうした日がいかに大切かを感じられるのではないでしょうか。

 

 

 

ちなみに、ちょうど今日発売になった最新号(2020年4月号)のハーバードビジネスレビューは「女性の力(Women, Power, and Influence)」という特集号です。

メリンダ・ゲイツさん(マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツさんの奥様で、ビル・アンド・ゲイツ財団の会長を務めています)や篠田真貴子さん、岩田喜美枝さんの寄稿があり、これからの女性の姿について考える良いきっかけになりそうです。

 

 

また、明日11日は、東日本大震災から9年目を迎えます。今年は、世界中で感染の拡大している新型コロナウィルスの影響で、追悼式が中止となってしまいました。しかし、この日本で、あの大震災から完全復興できていない場所も存在します。復興~発展の軌道に乗せるために、私たちができることは何か、また今後、私たちはどのように自然と向き合っていくのか、などを考える必要があると思います。

学校で直接学ぶことはできない状態ではありますが、さまざまな本を読んだり、世界中のニュースに目を向けたり、オンラインで学ぶなどを通じて、皆さんにこの時期を有意義に過ごして欲しいと願っています。

ちなみに、私は最近読んだ本の中で極めて素晴らしいと思った本があります。安宅和人さんという方(慶應義塾大学環境情報学部の教授でもあり、ヤフー株式会社のChief Strategy Officerでもあります)が書かれた『シン・二ホン』という本です。(詳しくはこちらをご覧ください。)

日本は今や、世界のDX(デジタルトランスフォーメーション)や女性活躍の状況、グローバル化などにかなり遅れをとってしまっています。経済もアメリカや中国に比べて停滞が続いています。そのような中で、どのような道を歩むべきか、どのような教育が必要なのか、などが非常に分かりやすく書かれている書籍です。こうした骨太の本を、時間に余裕がある時期に皆さんにもぜひ読んで頂きたいと思います。