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理事長・校長日記iグローバル部

デジタル社会で生き残るためには

昨日、東京大学のダイワユビキタス学術研究館で開催された”Computer Science World in Asia 2019″という会議に参加してきました。

 

 

 

 

この会議は、日本だけでなくアジアの(主にコンピュータサイエンス分野で)教育に関わる人々が集まって、コンピュータサイエンス教育についての講演を聞いたり情報交換をする場でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本だけでなく、アジアのシンガポール、台湾、インドネシア、マレーシア、トルコなどの学校などの場でどのようなコンピュータサイエンス教育を実践しているかという発表などが行われ、とても勉強になりました。

 

 

 

 

各国の事例の話を聞いた後に、東京大学大学院情報学環長の越塚先生が講演されたのですが、「そもそもなぜコンピュータサイエンスを学ぶ必要があるか」という問いについて、非常に分かりやすくお話されていました。

 

 

 

 

世の中には、「デジタル」で解決することが必要な小さな問題が存在していますが、それらすべてを「企業が巨額のお金をかけて」解決するということは現実的には不可能です。そのような中で、社会の多くの人が基本的なコンピュータサイエンスを理解し、プログラミングができる力を持っていたら、世の中の小さな課題がどんどん解決できる、そのためにはやはりこの分野を学ぶことが大切なのです、とおっしゃっていました。

 

 

そして

 

 

これからのデジタル社会で生き残っていくためには、コンピュータやインターネットの仕組みを知っていることが不可欠である、とも強調されていました。

 

 

 

 

日々の生活の中で、これほどまでにテクノロジーが浸透していることを考えると(皆さんも、きっとスマートフォンや、Twitter, InstagramなどのSNS、キャッシュレス決済などを使って生活していると思います。これはすべてコンピュータがその動きを担っていますね)その裏側の基本的な仕組みはやはり理解することは必要だと感じます。

これからの時代を生きる皆さんには、「好き/嫌い」「向いている/いない」などに関わらず、九九の計算をできるようにしたように、コンピュータサイエンスの分野にもある程度は明るくなって欲しいと思います。そしてその力を社会の課題解決に役立てて欲しいです。

さて、数人の生徒がそんなテーマにぴったりの外部の講座に参加する予定です。ジェンダーギャップを解消することを目的としている一般社団法人Waffleという団体が主催する「SDGsの課題をプログラミングで解決しよう!」というテーマの講座です。日本オラクル(という米系のIT企業の日本支社)で、多くの女子中学・高校生などが参加して開催されるとのことです。どのような学びや発見があるのか、楽しみですね!