iグローバルコース
iグローバルコースの学び
iグローバルコースは、innovation(イノベーション・革新)を起こし、Global(グローバル)に活躍する女性を育てます。
そのために大切な「グローバル(国際系)の力」と「STEAM(理数系 +芸術系)の力」を楽しく学ぶことがができるコースです。
「グローバル(国際系)の力」ってどんな力?
日本~世界中の人とともに接したり、仕事をしていくために大切な力です。
- 英語などの言語の力
- コミュニケーション力
- 文化の異なる人たちを理解し、尊重する力
などを複合して身に着けていきます。
「STEAM(理数系 +芸術)の力」ってどんな力?
STEAMとは、これらの分野の頭文字です。
私たちの生活や世の中の仕組みは、こうした分野によって支えられていることが多いのです。iグローバルコースでは、楽しい実験・実習・フィールドワークなどを通じて、このようなSTEAM分野にふれて、その面白さを感じながら学びを深めます。
教育課程編成(2026年入学者 カリキュラム)
グローバルな・テクノロジーの進化する社会では、文系・理系にとらわれず幅広い教養があることが大切です。このような教養を育成するため、iグローバルコースの3年間では、さまざまな教科をバランスよく学びます。(2年生と3年生に一部、選択科目があります。)
以下の授業は、iグローバルコースの教育課程の中でも、特に特色のある授業です。
そのほか、3年次でも、
- GS (Global Studies)
- LAE (Liberal Arts English)
というiグローバルコース独自の科目(選択科目)を学ぶことで、世界に対する視野を広げたり、多様な人とのコミュニケーション力を伸ばすことができます。
身近なテーマから世界の問題を解決~探究の学び~
私たちの身の周りで起きている問題は、かならず世界で起きている問題に結びつきます。iグローバルコースでは、まず私たちのそばにある問題を見つけて、それをどのようにしたらもっと良い状態に改善していけるかを考えます。さらに、頭の中で考えるだけではなく、地域の自治体や企業の皆さんとともにそれらの課題を解決するために「実際に行動する」ことに挑戦します。
創造的な思考力と行動力が育つ探究学習
iグローバルの探究学習では、「世の中をより良くしていく方法」を考え、実際に高校生でも可能な改善案を提案して、実際に行動に移します。
1年次の初めには企業でインターンシップの経験をしたり、学校の近くの街を歩いて身近な・自分事としてとらえられる「課題」を発見します。その後、その課題を分析し、どのように解決するかを考えます。
さらに2年次終了時までにその解決案を実際に行動にうつします。その際、地元の企業や役所の方々と積極的に連携します。
3年間の集大成として、こうして活動したことを日本語・英語の両方でプレゼンテーションします。
身近な生活のテーマから発見~STEAMの学び~
iグローバルコースでは、理数系や芸術・リベラルアーツ分野を融合したSTEAM教育を行います。STEAMとは「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術・創造力)」「Mathematics(数学)」の頭文字を取った教育分野の総称。ICTやAIなどが進化する社会、ビジネスの世界で活躍できるように、これらの分野を学ぶことを重視しています。世界的にも、こうした分野の仕事・研究ができる人へのニーズは高まり続けています。
今の時点で、STEAM分野が好き・得意でなくても、ぜひiグローバルコースで楽しくこうした領域にふれてみましょう。
STEAMチャレンジ
1年次には…おいしい・ヘルシー・キレイに関することと、STEAM分野が関係があることを実験などを通じて学びます。
例)「卵+牛乳+バニラエッセンスから~?」(なぜ同じ材料が化学変化によって異なる食べ物に変わるかの講座)
2年次には…プログラミングやAIの基礎についても学習します。2年次後半からは、1年半で学んだSTEAMの力を「探究」活動に役立てます。
英理ファーム(農園)での野菜・果物栽培
小麦以外にも野菜や果物を栽培しながら、生物・化学・物理・数学・アートなど教科を横断してSTEAM分野を学んでいます。
袋の中でトマト栽培:まず初めの農作物として「トマト」を栽培しています。
英理ファームで複数の農作物を栽培:校内の土地を「開墾」して、野菜・果物を栽培します。
収穫後にはキャッロットケーキを作り、生徒みんなで試食しました。
世界中で多様な人と協働~グローバルな学び~
世界のどのような場でも、多様な人々と共に生きていくことができるように、iグローバルではコミュニケーション力を中心とした様々なグローバル教育プログラムを実施しています。
グローバルプレゼンテーション講座
iグローバルコースでは、日本語でも英語でも自分の考えを効果的に伝えられるように「グローバルプレゼンテーション講座」を開講しています。実際にグローバルビジネスの最前線で活躍している方から、世界に通用するプレゼンテーションについて学ぶことができます。
プレゼンテーション講座では、
- そのプレゼンテーションで言いたい主なメッセージを決める
- プレゼンテーションの論理的な構成を決める(ここまでが最も大切)
- プレゼンテーションそのものをパワフルに・効果的に行うテクニック
を学んでいきます。
日本語でも、英語でも、人の心に訴える力のあるプレゼンテーションを行えるように、練習も重ねます。
海外の高校生、留学生と学べる英語授業・日常生活
英理女子学院では海外の高校からの留学生・来校者の受け入れを行っています。
長期の滞在:オーストラリアからの留学生が2か月、iグローバルコースに留学しました。
短期の滞在:2024年度には、オーストラリア(姉妹校)、中国から高校生が本校を訪問し、2025年には、アメリカ、韓国の高校生が本校を訪れ、交流を行っています。
オンラインでの交流:姉妹校のオーストラリアの生徒や、イギリス、アメリカの高校生とオンライン上で交流し、お互いの文化などについて学ぶ機会もあります。
Stanford e-Eiri(スタンフォード大学とのオンライン講座)
アメリカのスタンフォード大学SPICE(Stanford Program on International and Cross-Cultural Education)の講師とともに、世界の課題について学ぶ、英理女子学院だけのオンライン講座です。iグローバルコース2年生の生徒が、約半年の間に関心のある社会・世界のテーマを選び、3人のチームで「40分間、英語での授業」を実施します。授業を担当するチームはディスカッションをまとめる調整役(facilitator)となり、クラスの生徒たちの学びが深まるように工夫した授業を展開します。
1年次から続けてきた探究活動を発展させて、英語で世界の課題について考えをまとめ、プレゼンテーションする力、ディスカッションを盛り立てる力、チームを調整し、クラスをまとめる力などを養います。
さらに、講座の最終回では、アメリカ・サンフランシスコの女子校Castilleja Schoolとのオンライン交流会を実施しています。
Eiri International Friendship Program (EIFP)
英理女子学院高等学校の生徒が中心となって、高校生があるテーマについて英語でディスカッションを行う”Eiri International Friendship Program”(希望制)を実施しています。このイベントでは日本の高校やインターナショナルスクールの生徒が参加します。
テーマの設定、当日のイベント企画、当日までそのテーマに関連する事前学習などを英理の生徒主導で進めます。当日のイベントもすべて英語で実施します。さまざまな高校生と意見交換することで視野が広がり、コミュニケーション力を養うことができます。
在校生・卒業生・教員の声
在校生の声
iグローバル コース 2年 L. S.さん 横浜市立六角橋中学校 出身
Q1. 英理女子学院に「入学した理由」を教えてください。
この学校を志望した理由は大きく二つあります。一つ目は、家族や先輩から「学校は家から近く、通いやすいところがいい」とアドバイスをもらったことです。通いやすさを重視して学校を探していた中で、この英理女子学院を見つけました。二つ目は、私自身が理科系科目が好きで、さらに英語を意欲的に学びたいと考えていたからです。英語教育に力を入れている点に魅力を感じ、自分にぴったりだと思い、iGコースを志望しました。
Q2. 英理で養われたと感じる能力、面白い・役立つと感じた授業や活動を具体的に教えてください。
アンバサダーとして活動する中で、人前で発表する際のコツや、自分の考えを論理的に整理して伝える力が身についたと感じています。また、英語や情報などの授業でグループワークが多く取り入れられているため、社会に出てから必要となる協調性やコミュニケーション力も自然と身につきました。
Q3. コースの特徴と受験生へのおすすめポイントをお願いします。
iGコースの魅力は、少人数制であることと、国外へ踏み出す力を養えることです。留学など海外と関わる機会が豊富にあり、国際的な視野を広げることができます。また、クラスメートや先生との距離が近く、和気あいあいとした雰囲気も特徴です。先生との個人面談も頻繁に行われるので、進路を早くから考え、しっかりと対策できる点もおすすめです。
Q4. 卒業後はどのような「進路」に進みたいですか?「将来の目標や夢」があればあわせて教えてください。
私は将来、臨床で働く薬剤師になりたいと考えています。そのため、薬学部のある大学への進学を志望しています。
両親への負担も考え、特に国立大学への進学を目指しています。
海外で働くことはあまり考えていませんが、論文を読んだり書いたりする際には英語が欠かせないため、今は将来に向けて英語と化学の勉強に力を入れています。
卒業生の声
iグローバル 卒業(2024年度)N.Y.さん青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 在学中
私は青山学院大学理工学部に進学しました。
幼いころから絵を描いたりレゴブロックで遊んだりすることが好きで、ものづくりに興味を持っていました。この進路を選んだのは、もともとの興味に加えて、高校での学びが大きく関わっていると感じます。授業では先生が理系科目に関連する面白い話をしてくださり、理系分野の魅力や重要性を楽しく学ぶことができました。その経験が理工学部を目指すきっかけになりました。
英語の授業や探究活動、アンバサダーでの活動などを通して、プレゼンテーションをする機会が多くありました。人前で話すことが苦手だった私にとっては、とても良い経験になりました。特に探究活動では「1/fゆらぎ」をテーマに、先生のサポートを受けながら研究を進め、最終発表を英語で行うという貴重な体験ができました。大学でも発表の機会があるので、この経験は今後の学びや成長にも役立つと思います。
英理女子学院の魅力は、先生と生徒の距離が近く、温かい雰囲気があるところです。授業でわからなかったことを気軽に質問できたり、放課後に相談に乗ってくださったりと、いつも親身に支えてくださいます。校舎もとてもきれいで、トイレのデザインまでこだわりが感じられ、毎日を気持ちよく過ごすことができました。安心して自分らしく学べる環境が、英理女子学院の一番の魅力だと思います。
先生の声
Kurt Wanderlich 先生
My name is Kurt, and I have been involved in the i-Global Course since its establishment.
The students who join this course are highly motivated, full of curiosity, and possess the wonderful ability to quickly absorb what they learn. They have a broad, global perspective and many aim to study not only at universities in Japan but also abroad.
One of the greatest strengths of the i-Global Course is its small class size, which allows students to easily ask questions and receive individualized support. I enjoy spending time after school helping students pursue their areas of interest and encouraging them to take on new challenges.
In the second and third years, students can choose elective subjects that match their interests and future goals. These classes are conducted in an intimate, seminar-style setting—much like at a university—where students can actively participate and learn in a friendly, engaging atmosphere.
If you are eager to challenge yourself and expand your possibilities, I warmly invite you to join the i-Global Course.
We’re looking forward to welcoming you!







